新聞カラー印刷はなぜ難しいのか?~幅広い媒体で磨いた色表現力~

年末年始はいかがお過ごしでしたか?
このブログの筆者は、子供の風邪に悩まされ、ついには自分も風邪を引いてしまい、出社前日まで家に引きこもりの生活でした。
そのぶん、今年は昨年よりもじっくりと正月の新聞広告を楽しみました。

正月広告のカラーの魅力

中日新聞(2025年1月1日 三重県)

写真は中日新聞様の1月1日の新聞です。
私は、毎年、お正月広告を見ることを心待ちにしています。
2025年のビジョンを盛り込んだ企業のブランド広告やお正月ならではのお年玉企画など、いろいろな趣向の新聞広告が見られました。
全15段でイメージタレントさんが大きく写った広告が多いのもお正月ならではの贅沢な企画ですね。

特にカラーの色味はもはや芸術と言えるほど…。
そう、これらの豪華な広告を支えるのが、高度なカラー印刷技術なんです!

新聞はカラー印刷が難しい!

一般的なチラシ印刷に比べて、新聞のカラー印刷には多くの課題があります。

新聞カラー印刷 2つの課題

新聞印刷は、大量印刷とスピーディーさが求められるため、自然乾燥を用いた「コールドセット方式」が一般的です。
安価かつ迅速に新聞が配布できるよう、印刷機や用紙が最適化されています。

しかし、この方式では2つの課題が発生しやすく、カラー印刷が難しいのです。

印刷の際にインクが紙に広がり、紙面の色合いが想定よりも暗くなる現象。

インキが乾燥する前に重ねられ、隣接する紙に転写される現象です。
新聞印刷の場合では、印刷紙面がローラーに入る際に、乾く前のインキが搬送するベルトやシャフトについてしまい、それが原因で紙面を汚してしまうことを指します。
特に印刷に占める画像の面積が大きいと、乾き切らずセットオフを起こしやすくなります。

これらの課題が解決されることで、新聞広告の色がよりキレイに見えるようになります。

高度なカラー印刷技術で、メニューやカタログなどにも使われています。

新聞輪転機の見本

当社では前述したような課題を克服し、他社とは一線を画す新聞のカラー印刷を提供しています。

コールドセット方式とヒートセット方式の併用

当社では、自然乾燥のコールドセット方式の輪転機もありますが、
料理メニューや広告など、色再現性が求められる印刷物には、
ドライヤーを通して乾燥させる「ヒートセット方式」の輪転機を採用しています。
これにより、鮮やかなカラー印刷を実現し、インキ汚れがないキレイな誌面で提供しています。

10年の実績が証明する技術力

日刊紙や専門誌だけでなく、商品カタログやビジュアル重視の広報誌、フリーペーパーまで、幅広い媒体で実績があります。
特に料理メニューの印刷では、食材の色合いを美しく再現することに10年以上取り組んでおり、多くのお客様にご満足いただいています

新聞印刷ならではの発信力に気づいてほしい…

中日新聞(2025年1月1日 三重県)

最後に、当社の仕事ではありませんが、中日新聞様の広告をご覧ください。
新聞特有の質感や発色の良さが表現されています。

新聞印刷だからこそ表現できる魅力があります。
この魅力が時にはブランド価値を高め、多くの人の目に留まる広告を生み出しています。

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